使っていないハウスがあったので、今年初めてミニトマトのアイコの育成を始めました。
過去に自家消費用に大玉トマトを栽培したことはありますが、ミニトマトを育てるのははじめてです。
自分なりに栽培方法を調べていると、トマト栽培には摘芯が必要不可欠だとわかりました。
しかし、具体的な方法や時期について理解できませんでした。
アイコの栽培ではどう摘芯をするべきなのか、教えてください。
使っていないハウスがあったので、今年初めてミニトマトのアイコの育成を始めました。
過去に自家消費用に大玉トマトを栽培したことはありますが、ミニトマトを育てるのははじめてです。
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中島洋治
とまと家
トマト(アイコ)の摘芯は、主枝が支柱の高さを越えたら手で摘み取りましょう
アイコの摘芯の時期
トマトの茎は何もしなければ、支柱よりも高く伸びていきます。
元気よく生長するのは良いことですが、適切な時期に摘芯をおこない、茎葉の成長を調整することで生育後半の収量と、果実の品質向上が期待できます。
トマトの摘芯の場合、主枝の成長点が手で届かない長さ(草丈180cm程度6〜8段目花房上)になったらカットするのが一つの実施時期の目安です。
摘芯の位置は、一番最後に収穫する予定の花房の真上にある葉を2〜3枚残したところを目安とし、対象の花房が開花し始めた時期に行います。
さらに、葉を少しだけ残すことで、日よけや雨よけにもなります。
また、葉を少しだけ残すことで、摘芯後の草勢維持や上段果実の品質、収量維持につながります。
摘芯の方法
摘芯は手で摘み取るか、道具を使う方法があります。
手で摘みとる
摘芯やわき芽かきなど、ミニトマトの剪定には基本的に手を使います。
刃物を使うと、病原菌が繁殖しやすくなってしまうためです。
ハサミで摘みとる
手で摘みとれない場合は、ハサミやカッターナイフを使って切ります。
切り口から病原菌が侵入しやすいので、雨天時を避けて作業しましょう。
脇芽の処理方法についてはこちらをご覧ください
「アイコの脇芽はどう処理する?作業の進め方と注意点を教えて」
摘芯しないとどうなる?
摘芯せずに主枝を伸ばしたままにしておくと、トマトの養分が余計な部分に回ってしまい、果実に栄養が十分生き届かなくなってしまいます。
一方で、摘芯せずに栽培する方法もあります。
支柱の上まで伸びた枝を下にずりおろしながら栽培する方法で、「つる下ろし栽培」や「ヘビ栽培」と言われています。
トマトは摘芯するのが一般的ですが、株が元気なら摘芯をおこなわず収穫を継続するという選択も可能です。
しかし、長期間収穫するためには、灌水、肥培管理を行い、草勢を維持する必要があります。
また、摘芯したあとは、それ以上株が成長しないので、草勢に応じて灌水、肥料の量は減らしましょう。
灌水量についてはこちらをご覧ください
「ミニトマトのアイコを栽培していますが、適切な灌水量がわかりません」
アイコを美味しく育てるために摘芯は重要な作業
トマトの摘芯は摘果やわき芽かき同様、おいしくて大きい実を作るために重要な作業です。
摘芯しない栽培方法もご紹介しましたが、農家のほとんどでは摘芯を行っています。
今回ご紹介したポイントを参考に、取り組んでみてください。
このお悩みの監修者
中島洋治
とまと家
国内種苗会社に入社後、原種トマトの知識を深めるため南米にトマト留学。帰国後はビル屋上でのトマト栽培や海外のトマト栽培コンサルタントを行う。「トマトがあれば〜何でもできる!」を合い言葉に、「とまと家」としてトマトの魅力発信活動を主催。