キャベツを菌核病から守りたい！対策する方法は？

YUIME Japan編集部 / 2023.12.14

分析・管理

#キャベツ #野菜作 #病害虫

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果菜類を中心に野菜を生産していますが、来年からキャベツの栽培をはじめようかと考えています。

栽培方法については近くの農家さんから教えてもらっていますが、心配なことがひとつだけあります。

今年、教えてもらっている農家さんのキャベツが菌核病にかかってしまいました。

連作していたことが原因のようですが、自分も気をつけようと思います。

そこで、キャベツを菌核病から守るにはどのように対策すれば良いのでしょうか？

また、万が一感染した場合の対策について知りたいです。

李哲揆

データサイエンティスト

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キャベツを菌核病から守るには、夏期の湛水といった耕種的防除や農薬散布による化学的防除が有効です

キャベツ栽培では栽培前の菌核病対策が重要

キャベツが菌核病に感染すると、下葉の軸となる部分に淡褐色や灰褐色の病斑が出ます。

やがてキャベツ全体を腐敗させてしまい、一箇所の感染から他のキャベツにも蔓延させてまう病害です。

感染してから治療を行うことが困難であるため、感染後ではなく栽培前の菌核病対策が必要となります。

ほ場全体でキャベツを腐敗させてしまう可能性があるので、菌核病は未然に防ぐことが重要です。

菌核病が発生する原因についてはこちらをご覧ください
「菌核病の発生原因や条件は？」

キャベツ栽培前の菌核病対策方法

キャベツを菌核病から対策するには、主に以下の2種類の方法があります。

・耕種的防除
・化学的防除

それぞれの方法を、ほ場のポテンシャルに応じて行うことが重要となります。

栽培環境や時期に応じて、適切な対策方法を選定しましょう。

耕種的防除

耕種的防除は、農薬などを使用せずに環境整備を行うことで菌核病対策をする方法です。

具体的には、以下のような防除方法があります。

項目	詳細
連作を避ける	菌核病多発のほ場でキャベツの連作を避けることで、菌核病の発生が抑制できる
土壌の天地返し	菌核病菌は10cm以上の深さに埋めると発病しにくくなるので、栽培前に土壌の天地返しを行う
排水や風通しの徹底	菌核病は多湿の環境で発生しやすいので、土壌中の水分を制御することが重要である。株間を充分にあけることで風通しもよくなり、発生を抑制できる
輪作・湛水（たんすい）処理	菌核病菌は酸素がなければ生きられないため、水田との輪作や夏期の湛水により菌核を死滅させる。輪作や湛水を考慮した栽培スケジュールを組むことが重要である