menu
Pull to refresh

マグロが感染するレンサ球菌症とはどんな病気ですか?どう対策すればいいのでしょうか?

文字サイズ

拡大 標準

マグロが感染するレンサ球菌症とはどんな病気ですか?どう対策すればいいのでしょうか?

長崎県でマグロの養殖をしている者です。先日、マグロがレンサ球菌症にかかっていると言われました。

たびたびこの病気になるのですが、死んでしまったり、売り物にならなくなったこともあります。

うちでは幼魚の「ヨコワマグロ」を一定の期間育ててほかの養殖業者に出荷しているので、数をさばかないと利益が出ません。

なるべくレンサ球菌症で死んでしまう魚を減らしたいのですが、どんな病気なのでしょうか?どう対策すればいいのか教えてください。
(長崎県・江口さん/仮名・30代)

NPO法人イドバタ

NPO法人イドバタ

魚類防疫士や獣医など魚病の専門家に相談しましょう

レンサ球菌症は魚類養殖業者で知らない人がいないほど主流の病気です。愛媛県Webサイトで詳細を説明しておりますので、その内容をもとにご説明いたします。

この病気はレンサ球菌症を原因とする細菌性疾病のひとつで、1974(昭和49)年に高知県土佐清水市の養殖ブリで初めて確認されました。

ブリ類、シマアジ、マダイ、マアジ、マサバなどの魚種で発生することが知られています。

主な症状は、眼球突出、腎臓や脾臓(ひぞう)の腫れ、心外膜炎などで、夏場の高水温期を中心に発生します。

レンサ球菌症の疾病対策は、「エリスロマイシン製剤」や「リンコマイシン系抗生物質」などによる治療と、ブリ類ではワクチン予防が行われています。

クロマグロのレンサ球菌症に対しても、他の魚種と同様に、エリスロマイシン製剤等による治療が行われています。

ブリ類養殖などでは、餌料として 「EP(エクストルーダーペレット)飼料」や「MP (モイストペレット)飼料」が用いられているため、比較的容易に薬剤をエサに混ぜ込むことができます。

しかし、養殖クロマグロには主にサバやアジ、イカなどの生餌(なまえさ)を与えているため、薬剤をうまく混ぜ込めないケースが見られています。

また、薬剤をエサに混ぜ込むことを目的に投薬時だけMP 飼料に変えることもありますが、餌料の種類が変更したことでエサ食いが悪くなり、結果的に治療効果が得られない場合があります。

クロマグロでは魚体のサイズが大きく、投薬時に大量の薬剤が必要となります。

治療効果が見られないにもかかわらず大量の投薬を行うと、経済的な負担のみならず薬剤耐性菌(薬剤に対して抵抗性持ち、薬剤が効かない、効きにくい菌)の増加につながります。

こうした問題を解決するためにも、治療効果を十分に発揮できる投薬方法の開発が喫緊の課題となっています。

魚類の感染症対策は、治療から予防(ワクチン)へと変化してきています。しかし、クロマグロに有効なワクチンは市販化されていません。
それにはいくつかの課題があるからです。注射法における課題は、魚体に負荷をかけない投与方法の開発です。

経口法における課題は反復投与が必要であることから低コストなワクチンの開発などが考えられます。

いずれにせよ、クロマグロのレンサ球菌症でお悩みのようであれば、各県に魚類防疫士や獣医など魚病の専門家がおられますので、そこに診断依頼をされてもいいと思います(長崎県なら体制は十分です)。

シェア

COMMENT

この記事を誰かに教える /⾃分に送る

お気に⼊りに登録
ツイート
シェア
送る
NOTE

会員登録と⼀緒に公式LINEに登録すると便利です。

業界ニュースやイベント情報などが届きます。

友だち追加

関連するお悩み

マグロ養殖で感染症を防ぐ良い餌があれば教えて欲しい
マグロ養殖の稚魚を人工種苗にできますか?
いつか養殖してみたいので、マグロ養殖の仕組みを教えてください

あなたの悩み
YUIMEで解決しませんか??

農業や漁業に関する悩みや疑問や不安、
悩みごとについておよせください。
いただいた投稿から選考した相談内容について、
編集部や専⾨家がお答えします。

Loading...