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黒カビが酷くて出荷できない!トマトのカビを防ぐ方法を教えてください

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黒カビが酷くて出荷できない!トマトのカビを防ぐ方法を教えてください

岐阜県岐阜市北部の山間部でミニトマト農家を営んでいる30代男性です。

1000平方メートルほどのハウス栽培で品種はアイコになります。

毎年、春になると必ず黒カビが発生して、出荷できないほど酷い状態になってしまいます。

これまで主だった対策はできていないのですが、黒カビの発生を防ぐ、あるいは被害を最小限に抑える方法を教えてほしいです。
(岐阜県・松田さん/仮名・30歳代)

株式会社サカタのタネ

株式会社サカタのタネ

実の割れとすす病の対策法をご紹介します

「黒カビ」という表現で考えられることは次の2通りです。

・実の割れ
・すす病

実の割れは、実が割れてカビがついた(灰色カビ病など)可能性が考えられます。

ご相談者さまが栽培しているという「アイコ」は裂果しにくい特徴を持ちますが、一般的な裂果について解説いたします。

(1)日焼け
幼果期に過度な直射日光を受け続けると果皮が硬くなり、果実の肥大に果皮が耐えられなくなり裂果します。

(2)ヘタと果実の接合部のコルク化
草勢が弱く蕾の生育がよくないと、しっかりとしたガクができずに果実とヘタの接合部のコルク部分が大きくなります。逆に、窒素過多、若苗定植による強草勢でもコルクが出やすくなります。

(3)急激な吸水
乾燥状態から急に吸水すると果実が急激に肥大し、果皮が耐えられなくなり裂果します。これは着色期に発生しやすいという特徴があります。

(4)夕方遅く、あるいは早朝の吸水
葉からの蒸散が減少する夕方遅くや早朝のかん水は控えた方が良いでしょう。

(5)昼夜の温度差が大きく、果実の肥大が進んだタイミングで発生する裂果


一方、アブラムシやタバココナジラミなどの虫の排泄物などにカビが発生した「すす病」の可能性も考えられます。

すす病は、網目の細かなネットで虫の侵入を防ぐか農薬を散布する、または収穫終了後のハウス蒸し込み処理などで対策します。

既に発生してしまっている葉や果実については、農薬散布時に洗い流せることもあります。

収穫間際で農薬散布できない場合は、葉は草勢などの影響を考慮しながら除去できそうであれば除去すれば良いでしょう。

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