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いちご栽培に利用するハナアブの幼虫を捕まえて飼育する方法は?

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いちご栽培に利用するハナアブの幼虫を捕まえて飼育する方法は?

徳島県で稲作をやりつつ、いちごをハウス栽培しています。いちごは夏秋いちごや冬春いちごを年間を通じて育てています。

夏秋いちごは温度調整が難しい部分もありますが、いろいろなことに挑戦するのが楽しくて仕方ありません。

あるとき、知り合いからハナアブの成虫は寒くても活動的なのでいちごの受粉に役立つし、幼虫はアブラムシ対策に効果的だと聞きました。

そこで、実際にハナアブを捕まえてきて試したところ、かなり手応えがありました。

ハナアブがいれば仕事も楽になりそうだと思うのですが、ハナアブを捕まえるのは簡単ではありません。

そこで、思い切ってハナアブの幼虫を捕まえて育ててみたいと考えています。幼虫の捕まえ方や飼育方法などを教えてください。
(徳島県・中川さん/仮名・50代)

齊藤雄紀

株式会社ビーコンシェルジュ

ハナアブの受粉利用はいばらの道です。もし成功したら革命的なことになります!

ミツバチは低温では活動が極端に鈍る特徴があります。

ご相談者様がおっしゃるとおり、低温に強いハナアブが受粉に有利だと考えるのは納得できます。

そしてミツバチは巣箱を多湿環境下に置くと病気の蔓延やストレスで一気に弱るという特徴もあります。

対して幼虫が水中で育つものもいるハナアブの仲間は、ハウス内の多湿環境は生育に適するかもしれません。

さらにイチゴの花の白地に黄色という配色自体がミツバチだけではなくハナアブ向けともいわれています。

もしかするとイチゴという植物自体がハナアブを意識して進化してきた可能性もあると思います。

そもそもハナアブというのは、ハナアブ科の総称です。

日本国内には400種程度は分布していると推定されています。

まずはご自分のお住まいの地域でどのような種類のハナアブが生息しているのかを調べるところから始めるといいと思います。

じつはハナアブ科の幼虫を捕まえるといっても、生息している場所は種類によって全然違います。

有機物の多い水中や朽木の中、木の上など多岐に渡ります。

また、どの種類のハナアブがイチゴの受粉に適しているかどうか、うまくアブラムシを捕食してくれるかどうかは専門外なので見当もつきません。

正直、アブラムシを捕食するタイプのハナアブがまとまって生息しているとも思えません。

どこかに研究論文があるかもしれませんので、まず調べてみてはいかがでしょうか。もし見つからなければ、ご自分で一から研究する必要があるでしょう。

実際、幼虫を捕まえることを考えてらっしゃるようですが、ハナアブの幼虫捕獲は困難を極めるはずです。

むしろハナアブの生活に最適な環境をハウスの近くに作り、定着させる方が現実的かもしれません。

しかし、ミツバチよりは耐性があるでしょうが、ハナアブも農薬には弱いはずです。

一年中ハナアブが安心して生息できる場所を確保するのは、困難を極めそうです。

実際に本当なのかわかりませんが、ハナアブの場合は一匹当たりの受粉効率はミツバチより低いと聞いたこともあります。

ミツバチは数千匹という労働力を手軽に一箱でハウス内に導入できるからこそ使われています。

ハナアブを花粉交配に利用するというのは、いばらの道が待っている気がします。

とはいえご相談者様が試してみた感触は良かったようですね。もしも成し遂げれば業界に革命が起こる可能性もあります。

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