福島県のオリジナル品種「福、笑い」を生産しています。しかし、いもち病が発生して葉が枯れてしまいました。
農薬の散布を検討していますが、何の農薬を散布すればいいのかわかりません。
今のところ、殺菌剤の「ブラシンフロアブル」や「カスミン液剤」などの散布を考えています。
また、現在では50株ほどにいもち病の症状が出ているため、刈り取った後で周辺にも散布しようと考えていますが、この方法は適切でしょうか。
それとも、刈り取りまでは不要なのでしょうか?
(福島県・池永享さん/仮名・30代)
福島県のオリジナル品種「福、笑い」を生産しています。しかし、いもち病が発生して葉が枯れてしまいました。
農薬の散布を検討していますが、何の農薬を散布すればいいのかわかりません。
今のところ、殺菌剤の「ブラシンフロアブル」や「カスミン液剤」などの散布を考えています。
また、現在では50株ほどにいもち病の症状が出ているため、刈り取った後で周辺にも散布しようと考えていますが、この方法は適切でしょうか。
それとも、刈り取りまでは不要なのでしょうか?
(福島県・池永享さん/仮名・30代)
会員登録と⼀緒に公式LINEに登録すると便利です。
業界ニュースやイベント情報などが届きます。
農業や漁業に関する悩みや疑問や不安、
悩みごとについておよせください。
いただいた投稿から選考した相談内容について、
編集部や専⾨家がお答えします。
\1分で簡単会員登録/
相談内容を投稿する頂いたご意⾒やご要望などをサイトの品質や機能向上のために役⽴たせて頂きます。
※匿名のフォームになっておりますので、返信はでき兼ねます。
会員登録すると人材募集の申し込みができます。
人手不足に悩んでいる農家・漁師様に人材支援を行なっています。お気軽にご相談ください。
会員のみ相談を投稿できます
仕事に関する悩みや疑問や不安、悩みごとについておよせください。いただいた投稿から選考した相談内容について、編集部や専⾨家がお答えします。
※回答が掲載されるのは選考された投稿のみです#苔 #茶葉 #セイヨウアブラナ #イワシ #サケ #ズッキーニ #チューリップ #サニーレタス #タコ #わかめ #小松菜 #海苔 #玉ねぎ #キャベツ #エリンギ #カブ #ショウガ #大根 #サツマイモ #ソバ #サトウキビ #あわび #トマト #アサリ #にんじん #シークワーサー #レタス #きゅうり #ネギ #ごぼう #みょうが #白菜 #里芋 #菊 #ナス #ゴーヤ #ピーマン #ほうれん草 #チンゲン菜 #春菊 #アスパラガス #ニラ #にんにく #ミツバチ #ブロッコリー #肉豚 #らっきょう #採卵鶏 #水菜 #ブロイラー鶏 #かぼちゃ #空芯菜 #さやいんげん #シラス #イワナ #そら豆 #ヤマメ #ニジマス #さやえんどう #藻 #グリーンピース #大麦 #唐辛子 #カリフラワー #オクラ #ホップ #りんご #てんさい #梨 #ながいも #びわ #レンコン #みかん #スモモ #グレープフルーツ #レモン #金柑 #ライチ #ブリ #梅 #あんず #桃 #さくらんぼ #いちご #ヒラタケ #メロン #舞茸 #すいか #ぶどう #柿 #ハスカップ #キウイフルーツ #ラッカセイ #いちじく #ザクロ #オリーブ #ブルーベリー #パイナップル #フグ #バナナ #マンゴー #アボカド #小豆 #インゲン豆 #小麦 #ごま #米 #大豆 #とうもろこし #プルーン #タバコ #椿 #カーネーション #バラ #ユリ #デルフィニウム #トルコギキョウ #ヒノキ #スギ #ケヤキ #マツ #モミ #しいたけ #たけのこ #栗 #くるみ #肉用牛 #乳用牛 #羊 #馬 #養蚕 #カツオ #マグロ #サバ #サンマ #イカ #かに #鯛 #たら #タチウオ #ヒラメ #カレイ #アジ #ウナギ #ドジョウ #コイ #アユ #金魚 #エビ #スッポン #牡蠣 #ホタテ #マスカット #じゃがいも
#健康 #近所トラブル #獣害 #業者選び #商品選び #有機栽培 #ビニールハウス #定置網 #刺し網 #延縄 #底びき網 #巻き網 #一本釣り #働き方 #ネット販売 #直売所 #離島 #学校 #相続 #トラクター #休耕地 #出荷 #収穫 #無農薬 #雑草 #イノシシ対策 #シカ対策 #緑肥 #農福連携 #技能実習制度 #特定技能制度 #家族 #新型コロナ #融資 #人材 #法律 #マーケティング #スマート農業 #スマート漁業 #6次産業 #最新機器 #異常気象 #病害虫 #ドローン #流行 #防犯・盗難 #地域 #団体組織 #人間関係 #SDGs #魚食 #市場 #伝統漁法 #保険 #修理 #社会貢献
この続きをご利⽤いただくには
無料のユーザー登録が必要です
当サイトで禁⽌されているコメントや⾏為は、利⽤規約とコメントポリシーで規定されています。コメントポリシーに違反していると思う理由を選択し、問題点をお知らせください。
なお、特定のユーザーのコメントを閲覧したくない場合には、ユーザー単位で⾮表⽰に設定することが可能です。
※報告していただいた内容が、YUIME Japan以外の第三者に伝わることはありません。※いただいた報告は、専⾨チームが1件ずつ確認いたします。
佐々木茂安
日本のお米をおいしくしたい。佐々木農業研究会代表/農業経営技術コンサルタント
いもち病対策は、予防か発生初期が肝心です
いもち病の発生は、生産者にとって、とりわけ東北地域では重要な課題です。
病害対策は、予防か発生初期に対処してください。
ご相談者さんが例示している「ブラシン剤」と「カスミン剤」には、病原体が1種類の薬剤に耐性を獲得すると、似たような構造をした別の農薬も効きにくくなる「交差耐性(交叉耐性とも)」があります。
そこで、「ブラシン剤」が効かない菌に対しては、「カスミン剤」で抑制し、反対に「カスミン剤」で効果がない病原菌に対しては「ブラシン剤」が効果を発揮します。
このほかにも、いもち病が発生してから、蔓延しないよう抑制効果が期待できる薬剤があります。
予防的効果が期待できるものに、「抵抗性誘導剤」という薬剤があります。
これは、植物に本来備わっている病原菌に対する免疫抵抗システムを活性化させる農薬で、薬剤耐性がつきにくいと言われています。
そもそも、いもち病は窒素肥料を使いすぎると、稲の抵抗力が弱まって発生リスクが高まります。
窒素過多以外の原因として、毎年同じように栽培していても、日照不足や、発根が良すぎたケースのほか、緩効性肥料の効果が現れた時の気温状況、ケイ酸成分の不足などによって、病気が発生しやすくなります。
「フジワン剤(イソプロチオラン乳剤)」は育苗期に根の活力を高める効果などで知られますが、いもち病に対しては予防的に使う防除薬剤なので、すでに病気が発生してしまった後は、使用を避けます。
先ほどの抵抗性誘導剤を別にして、毎年、いもち防除剤を使っている場合は、薬剤耐性がつきやすくなるため、同じ種類の農薬を連続で使わないようにしてください。
例えば、病原菌が植物の細胞に侵入しにくくさせる「メラニン生合成阻害剤」や抗生物質などは、薬剤耐性が心配されます。
過去には、「ストロビルリン系殺菌剤(Qoi剤)」の耐性獲得が問題となりました。
次年度以降の作り方として、肥料は、窒素・リン酸・カリウムの含有成分率が30%を超える高度化成肥料は避けるようにして、均一散布を心がけます。
さらに、もともと地力の高いところでは施肥量を抑えるようにし、土づくりはケイ酸成分を多めにして行うようにしてください。
いもち病がひんぱんに発生する常発地では、育苗箱施用剤の使用を検討してください。
なお、有機栽培の場合は、苗の段階から病気を持ち込まないように気を付け、発生したら食酢1%の濃度の酢酸を試してみてください。
食酢の効果は約1週間でなくなりますのでご注意を。
一方でいもち病が多発している場合は、次から次と感染する恐れがあります。
まずは、葉緑体など葉に含まれる窒素量を示す葉身窒素が3.3%を超えないように管理しましょう。
葉身窒素の確認には専門の計測器「葉身窒素測定器」を使うのが簡単です。
特に、価格が30万円前後と高価ですが、サタケ社製の「アグリエキスパート(CCN60001)」は、葉を傷つけずに、はさむだけで葉身窒素量が測定でき、施肥診断できるので便利です。
お持ちでないならば、「NDVI(植生指標)」と言って人工衛星のデータや、ドローンに取り付けた「マルチスペクトラルカメラ」でとらえたデータを使って、植物の光の反射率から、農作物の生育状況を把握する方法があります。
別売のNDVIカメラもありますので、アグリエキスパートに比べると、パソコンで処理する作業にかかるタイムラグはありますが、撮影後数時間以内に判定することも可能です。
アグリエキスパートをはじめとする窒素測定器は単葉測定、NDVIカメラは群落測定になりますから、所要時間を比較すると圃場で時間がかかるのは窒素測定器による測定、データ処理に時間がかかるのは、NDVIになります。
ですが、タブレットに解析ソフトをダウンロードすることで、現地でも結果が出せますから、圃場の状態を見るならNDVIカメラの方がおすすめです。
正確に分析するのであれば、両方で調べてみて誤差を比較すれば、より確かなデータになるでしょう。
参考までに佐々木農業研究会で測定しているドローンによるNDVI処理画像をご紹介しますね。
いもちの病原菌は、収穫した後の圃場で越冬はできませんが、稲わらを雨がかからない軒下などに保管したままだと、そこから感染する恐れがあります。
いもち病が発生した圃場の稲わらやもみ殻などは、圃場外へ持ち出さないようにしてください。
ただし稲わらやもみ殻を焼く必要はありません。