鳥取の芝生農家です。元は芝生専業でしたが、収入を安定させるため、白ネギやブロッコリーなどの野菜も作っています。
芝生の圃場面積は全部で5ヘクタールで、委託されている圃場が1つあり、2カ所に分かれています。
芝生の栽培ではこれまで化成肥料をメインに使用してきましたが、価格高騰のため、昨年から鶏糞や豚糞に変えました。
豚糞は10アールあたり300キロ使っています。
しかし、散布機にスコップで移し替える作業が年に5回あり、離れた圃場にはトラックで運ばなければいけません。この作業がとても負荷になっています。
豚糞を散布機に移し替える作業を効率化する方法があれば教えてください。
(鳥取県・渡辺和章さん/仮名・50代)
逢坂大輔
株式会社シーエフロボタス
アシストスーツの活用を検討してみてはいかがでしょうか
シャベルを使って散布機に移し替える…とのことですが、体力的にも辛い作業ですね。なるべく身体の負荷を減らして、効率よく作業できるようにしていきたいものです。
負荷を軽減するツールとして、いつも「腰用のアシストスーツ」をご紹介しています。
この製品は、持ち上げ作業や中腰での作業の負担軽減に役立つツールですが、掘削作業の現場でも使用されることが増えてきています。
「前に屈んだ姿勢」から「身体を起こす」という動きをアシストしてくれるので、繰り返して行う必要のある作業で、腰や背中への負担軽減に役立ちます。
また、「身体を起こさずに、中腰姿勢のままでシャベルを操作する」という場面もあるかと思います。
このような姿勢のとき、アシストスーツにもたれかかるように身体を預けることができます。
その結果、姿勢を保つために使う筋肉への負担を減らしたり、椎間板にかかる圧力を減らしたりする効果が期待できます。
腰用のアシストスーツには、電動タイプのものから、ゴム素材の伸縮力を活かした安価なタイプのものまで、さまざまな製品があります。
他にも、最近では掘削作業に特化した「腕用アシストスーツ」も登場しています。
シャベルを操作する時に、腕の力もアシストしてくれる仕組みです。腰の保護に加えて腕の疲労を抑えてくれるので、作業スピードも落とさずに移し替え作業ができるでしょう。
アシストスーツは、持ち上げ作業の他にも多くの作業に使える製品です。ご相談の作業内容以外にもいろいろな場面でアシストスーツを活用して、身体にかかる負担をなるべく減らすようになさってみてください。