京都府でいろいろな野菜を栽培していますが、最近は30アール程度の畑でサツマイモの栽培を始めました。
しかし、9月半ば以降、以下の写真のような現象が現れてしまいました。
収穫量は少し減っていますし、形も細長いものが多くなっています。
しかし、激減しているわけではなく、ほかに影響がでているわけでもありません。
そのため、何らかの生理現象なのか、病気なのか、判断に困っています。
前作はさつまいもを栽培し、pHは6.0の土壌なのですが、これは何かの病気なのでしょうか?
(京都府・吉村さん/仮名・40代)
山川 理
山川アグリコンサルツ代表、農学博士
突然起きたとすれば除草剤のドリフトによる薬害が考えられます。少しずつであればハスモンヨトウの可能性も
突然このような葉枯れ症状が起きたとすれば、まずは、散布した除草剤のドリフトによる薬害が考えられます。私もかつて同じ経験をしました。
私のケースでは、近所の駐車場で除草剤を散布していて、その薬剤がガス化して風に乗ってサツマイモ畑にやってきたもので、一夜にして葉が枯れてしまいました。
一方、少しずつ枯れあがったとなると、いっせいに発生したハスモンヨトウによる食害があります。その際は葉の裏や周りの土の上に小さな黒ゴマのような虫の糞が見られます。
被害は、葉脈だけを残して徐々に葉の裏側が食べられて枯れてしまいます。除草剤と違って、虫の移動に伴って周辺に食害が広がっていきます。
サツマイモは強いので、いずれにしてもしばらくたてば脇芽が出てきて元に戻ると思います。