サツマイモと九条ネギなどを兵庫県で栽培している農家です。
毎年、黒マルチを使って栽培しているのですが、植え付けるために開けた穴から生えてくる雑草に困っています。
植え付けた作物が穴から生えてくる雑草に負けてしまい、たまに枯れてしまうことがあります。
除草剤を使いたいのですが、作物にかかってしまう可能性があるので、使うことはできないですし、圃場は50アール程度あるので、人の手で雑草を抜いていくのもしんどいです。
マルチの穴から生えてくる雑草の対策に、何か良い方法はないでしょうか?
(兵庫県・森本さん/仮名・40代)
NPO法人 緑地雑草科学研究所
NPO法人 緑地雑草科学研究所
雑草が多年生雑草であれば、茎葉処理剤で根絶しましょう!
発生している雑草が多年生雑草(地下茎で拡がるもの)であれば、移植前(定植前)または、収穫後に「ラウンドアップ」などの茎葉処理剤で根絶しましょう。
植穴の1年生雑草の対策は、雑草の発生前に土壌処理剤(トレファノサイド乳剤か粒剤など)を使用すると有効です。
土壌処理剤の施用の仕方は、サツマイモの種芋を植え付けた後、7日以内(早い方が良い)の雑草の発芽前に土壌処理します。
ネギの場合は定植後、雑草発芽前に処理します。
畦間も同じ薬剤を雑草発芽前に処理しておくと良いでしょう。
薬剤の処理後、表層土と混和しておくと効果も高まります。
なお、定植後だと植穴処理作業が煩雑になる場合には、定植前の処理も可能です。