長い間、耕作放棄されていた近所の畑地を整備して、昨年の秋、新たにブルーベリーの苗木を植え付けました。
しかし、耕作放棄されていた間に草刈りがあまりされていなかったこともあり、ちょっと畑の管理を怠っていたらカナムグラがおい繁って、ブルーベリーの苗木を覆い尽くすばかりです。
ツル部分を手で引き払って根ごと引き抜いて、通路部分は草払い機で刈って取り除きました。
ところが、その後も執拗にツルを伸ばしてきます。
カナムグラは1年草のツル性植物なので、種ができる前に刈り取れば翌年以降は広がらないのでしょうか?
それとも、根までしっかりと引き抜いた方がよいのでしょうか?駆除方法を教えてください。
(長野県・丸山誠さん/仮名・40代)
NPO法人 緑地雑草科学研究所
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カナムグラの開花結実前に、除草剤で早めに対策することをおすすめします
カナムグラは3月から11月ごろにかけて生育する、アサ科のツル性雑草です。開花結実するのが9~10月のため、少なくともこの前に防除することが増やさないためには重要です。
なお、カナムグラはツルや葉柄に細かなトゲがあるため、絡みついてしまうと、後から除去することは大変なので、早めの土壌処理がおすすめです。もし、絡みついてしまった場合には、登録のある移行性茎葉処理剤を葉に直接塗布するなどしてください。
さて、対処の方法としては、次のやり方をご紹介します。
1、「カソロン粒剤6.7」を春期カナムグラの発生始期に土壌処理する。
2、「ダイロン(DCMU水和剤)」を春期カナムグラ発生前に散布する。
3、刈払いで行う場合は、カナムグラの草丈が、10~15㎝の高さになった時に、草削りなどを使って行います。この高さまで成長すると、「養分転換期」と言って、種子の養分を使い果たした段階になるためです。
これを行った後に遅れて発生したり、再生が見られた時には、もう一度刈払いを行ってください。ただし、生育期の刈り取りは行いません。2~3年続ければおさまるでしょう
また、カナムグラはツルを伸ばして圃場内に侵入してくるため、周辺部の管理も重要ですから注意してください。