混合燃料式の2サイクルエンジンの草刈機(共立製)を20年近く愛用してきましたが、最近エンジンの掛かりが悪くなってきたので、新調することにしました。
これまで草刈機の騒音や振動が気になっていたのですが、ガソリン式草刈機を購入した近所の農家の話では、ガソリン式の方が騒音や振動も少なく、燃料費が安く済むということでした。
ガソリン式の方が少しばかり高価だと言われていますが、燃料を作る手間も要らなくなるし、燃料費も安く済むことを考えると、ガソリン式の方がよいかなと思っています。
機種は4サイクルエンジンに定評のあるホンダか、そのホンダ製エンジンを使う丸山製作所のものを検討中です。
ただ、人から聞いた話だとエンジンの構造が複雑なぶん、修理の際は手間がかかると聞きます。
ふだん自分でメンテナンスする場合、ガソリン式は混合燃料式よりもどういった点が難しいのでしょうか?
(群馬県・福田哲臣さん/仮名・60代)
東 直斗
株式会社クリアー
自分でメンテナンスをする分にはあまり変わりません。バッテリー式もおすすめです
刈払機の買い替えの際に、2サイクルエンジン式と4サイクルエンジン式のどちらを選ぶのが良いかという話ですが、一般的に4サイクルエンジン式のメリットとしては、質問者さんがおっしゃるとおり、静音で燃費が良く、混合燃料に比べると、コストを抑えやすいという点が挙げられます。
専門的な修理であれば話は別ですが、自分で修理・メンテナンスをする分には従来の2サイクルエンジン式と体感的にあまり変わりはないと思います。
ただ、大きなデメリットとして挙げられるのが「重い」という点です。
商品の仕様を見る際に本体重量を見てみると、同クラスの2サイクル式刈払機に比べて、かなりの重量があることがわかります。
また、4サイクルエンジンの方が、トルクがあって粘りのある草刈りできると思いますが、同排気量の2サイクルエンジン式と比べると、回転数の問題なのか、少しパワー不足を感じる方も多いようです。
なので、長時間の作業で使うとなると、コストや静音性を重視するか、パワーと作業性を重視するか?というのが比較のポイントになってくるので、まずは重量と排気量を見た上で、同クラスの刈払機同士を比較してみるのが良いと思います。
また、燃料コストや静音性を重視して、1回の作業時間もあまり多くないのであればバッテリー式の刈払機を検討してみるのも良いと思いますよ。