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肥料散布直後の水田に大雨が降ってしまった。追肥した方がいいのですか?

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肥料散布直後の水田に大雨が降ってしまった。追肥した方がいいのですか?

群馬県で稲作と農業を営んでいる専業農家です。育てている米は「キヌヒカリ」です。

田んぼに肥料散布して代かきまで終えた時のことを相談します。その日の夜に集中豪雨が発生し、明け方になって田んぼを確認すると、水路に水があふれ出している状態でした。

こういった場合、土中に肥料は残っているのでしょうか?あるいは肥料が流されていることを想定して、追肥するのがいいのでしょうか?

今後の対策として、どうすべきなのか教えてほしいです。
(群馬県・河上幸恵さん/仮名・40代)

佐々木茂安

日本のお米をおいしくしたい。佐々木農業研究会代表/農業経営技術コンサルタント

肥料の流亡具合は、施肥のタイミング・種類によって異なります。速効性肥料を散布した水田には追肥を!

代かき後の降雨による肥料の流亡具合は、溶け出し方に影響されます。このことから「施肥のタイミング」「施肥の種類」によって流亡具合が変わります。

まず、施肥のタイミングとしては「代かき直前の施肥なのか、耕起前の施肥なのか」を確認しましょう。

代かき前の施肥は、ほとんどの肥料が田面水に溶け出している状態のため、流亡が多くなります。

一方、耕起前の施肥は土壌への吸着割合が高いため、流亡は少ないと考えましょう。

次に、施肥の種類については「速効性肥料」「有機肥料」「緩効性肥料」のどれを散布したかを確認します。

肥料の種類による流亡は、速効性肥料が最も多く、有機肥料、緩効性肥料はほとんど流亡しません。

つまり、流亡具合が最も多いパターンは、代かき前に速効性肥料を散布した場合です。肥料の成分が流亡していると早く肥効が切れてしまうため、早めに追肥を行う必要があります。

緩効性肥料の場合は緩効性部分を考慮し、イネの生育や葉色を見ながら追肥しましょう。

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