多年草の「コンフリー」が健康食品として流行した1970年代、「儲かる」と思った父が転作田で栽培したことがあります。
その株が畦に蔓延してしまい、完全に除去できなくて困っています。
草刈りをしただけでは食い止められず、残った株からどんどん増えていきます。
そのため、根まで浸透する除草剤を使って枯らしているのですが、一部が枯れずに残っているのか、また再生してきます。
株を一つひとつ掘り起こしたこともありますが、この方法だと畦が崩れてしまいます。
コンフリーを根絶する方法はありませんか?
(滋賀県・中川貢さん/仮名・50代)
NPO法人 緑地雑草科学研究所
NPO法人 緑地雑草科学研究所
コンフリー対策は、春に地下茎の葉に100倍希釈したアシュラム液を散布してください
コンフリー(ヒレハリソウ)は地下に栄養繁殖器官を持つ多年生の植物です。
そのため、地表部を刈り取っても、地下の栄養繁殖器官から容易に再生されるため、地下部をどう処理するかが防除にとって重要となります。
なお、コンフリーは分枝後の薬剤散布では地下部を枯殺することはできません。
春期の根生葉のとき(地上茎の基部に葉がついた状態)にアシュラム液(アージラン液剤など)を100倍希釈したものを根生葉(地下茎から出ている葉)に散布してください。
遅効的なので、効果は長い目で見てください。