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にんじんを栽培していますが、発芽しません。どうすればいいですか?

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にんじんを栽培していますが、発芽しません。どうすればいいですか?

東京都で農業をはじめて3年ほどになります。

うちは小さい農園で、露地栽培をメインに低農薬で安心野菜を育てています。

しかし、にんじんの発芽が思うようにいかず悩んでいます。

2年続けて満足に発芽できていません。発芽するのは5割にも届かない感じです。

ちゃんと発芽したものでも、最終的に太くてしっかりとした品物にはなかなか育ってくれません。

種は発芽率も高いとされているペレット種を使用しています。

栽培している品種は、作りやすいからとすすめられた「向陽二号」です。

8月前半に播種し、11月後半前後に収穫しています。

先輩農家さんに相談しても「にんじんの発芽はいろいろな要素(水やり、気温、光など)が関係しているから経験を積むだけ」と言われるだけです。

ここ数年は夏の猛暑がハンパないので、それが原因かもしれないと考えていますが、確実に発芽をさせる方法を教えていただけないでしょうか。
(東京都・大橋さん/仮名・30代)

鈴木雅智

ブロ雅農園

にんじんの発芽率アップのポイントは播種後の鎮圧と「発芽するまでは水を切らさない」こと!

こんにちは。神奈川県で少量多品目を栽培している農家の鈴木雅智と申します。東京と神奈川ということで比較的近いですから、何かの参考になればと思います。

ご存じだとは思いますが、にんじんは発芽が一番難しい野菜と言われています。逆に、発芽さえしてしまえば比較的簡単に育ちます。スーパーや市場なら、しっかりと防除して見た目もよいにんじんを作る必要がありますが、わが家の場合は直売やレストラン、農業体験と規格のない出荷先ということもあり、栽培期間中農薬不使用のにんじんを20年間以上父親の代から作っています。

品種は向陽二号、べーターリッチ、アロマレッド、など定番品種も作っていますし、黄色い金美ニンジン、カラフルなハーモニーニンジン、ピッコロ、メロディラインなどミニのにんじんも作っています。

うちの作型は、8月~9月に播種、年末から年明けまで収穫、と質問者さまと似たようなスタイルで栽培しています。

まず、発芽ですが相談者さんがどんな種をどんな方法で播種しているかがわからないので何パターンか想像してみたいと思います。

ちなみに、土づくりは有機質中心で、水はけもよく、ある程度ふかふかな状態であることを前提にお話しさせてください。

①生種を使用している場合
最近はコート種子が定番ですが、品種によっては生種しかないものもありますし、農家さんによっては高いコート種子より、安くて大量に入っている生種を好んで栽培する人もいます。その場合は、多少厚めに播種して、よく足で踏むというのがポイントです。とにかく、土を鎮圧して種と土を密着させてください。たくさん発芽することがあるので間引き作業が大変になりますが、わが家は間引きのにんじんも出荷しています。レストランなどからはこの小さいマイクロニンジン(ミニにんじん)が添え物として人気があります。

②コート種子の場合
最近の定番はコート種子ですね。種は非常に高価ですが、クリーンシーダー(播種機)でも均等にまきやすく、間引きもあまり必要がない株間も設定できるので、大量に栽培したり、良いサイズのにんじんを作ったりしたい農家さんはこちらが主流になると思います。
クリーンシーダーで播種する場合に最も効果を発揮するので、コート種子を使用する場合は、クリーンシーダーが必須になります。
ただ、コート種子用のロールも購入することになるので、出費は5万近くかかると思います。クリーンシーダーの良いところは、播種と同時に鎮圧もしてくれるので踏んだりしなくても圧着はしてくれます。(にんじん専門のプロ農家さんは、発芽率を上げるためにさらにローラーで鎮圧する場合もあるようですが・・・)

ただ、コート種子には最大の弱点があります。灌水開始後、1度でも乾いたら乾いたコート種子の殻により種が死にます。

播種方法については以上になりますが、それ以上に大切なのがこの後の管理です。
とにかく「発芽するまでは水を切らさない」ことです。地域でニンジンを専門にやる方の話ですが「とにかく雨が数日続くようなタイミングで播種する。この時期に播種するには年間3日ほどしかない」という言葉を聞くほどです。

「水切れ」を防ぐ為に、わが家ではしていることは、「不織布」と「寒冷紗」の組み合わせ技です。
これをすることによって多少、目が離れて水切れが起こりそうな状態でもある程度潤った状態をキープできるのでおススメです。
最低限でも寒冷紗は必要と思っています。発芽の達人ならともかく、何もない状態での管理は私は怖すぎてできません。

また、播種時期は8月の早ければ早いほど難易度は上がると思います。相談者さんの出荷スタイルにもよりますが、可能なら8月終わりから10月くらいまで階段式に播種したら、長く収穫できると思います。
私も8月初めに播種し、失敗したこともありました。これが9月に播種するだけで難易度は変わりました。ぜひ少しずらして播種してみていださい。

太くしっかりとしたにんじんにならないというのは、土の状態と肥料関係だと思います。しっかりと根が張れる柔らかい土なのか、肥料は窒素が聞きすぎて葉ばかり大きくなっていないかなどを確認してみてください。私もまだまだ修行中ですが、お互い品質の良いにんじん作りを目指して頑張りましょう。

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