宮崎県でゴーヤの栽培をしているのですが、出荷後に黄色く変色してしまい、出荷先からクレームが来ることが多くて困っています。
出荷した時はきれいな状態でも、市場や消費者のもとへ届くまでに時間が経ってしまい、黄果(黄色く変色)や腐敗果(腐る)になってしまうのです。
宮崎県のゴーヤは、特に黄果や腐敗果のクレームが多いらしく、JAから注意喚起されています。
現在は、出荷前にゴーヤを上下に振ってカラカラ種の音がするもの、小さな傷があるものは出荷しないという対策をしています。
また、早朝に収穫して、涼しい場所に保管するなどの対策も行っていますが、それでも黄果や腐敗の商品は出てしまいます。
他にゴーヤの黄果や腐敗果を防止する対策方法があれば教えてください。
(宮崎県・中元輝久さん/仮名・50代)
櫻井杏子
株式会社INGEN 代表取締役
ゴーヤの細胞中に未消費の肥料を残さないことが重要です
まず、大前提として早期収穫・冷蔵などを使った輸送が何よりの対策になります。
作中(栽培中)にできる工夫としては、収穫後の追熟を防ぐためにできるだけゴーヤの細胞中に未消費の肥料を残さないことが重要です。
土壌分析にもとづいた、必要な量だけの施肥設計を心がけてください。
また、追肥を、速効性が高く、植物にとって消化が速い液肥(液状になった液体の肥料)に切り替えるのも手だと思います。
応用編としては、硝酸態窒素などの消化を促す酵母抽出資材などを定期的に利用するのもいいかと思います。