宮崎県で2年ほど前からゴーヤを栽培しています。初期費用をあまりかけたくなかったので露地栽培で始めました。
6月、7月といった降雨量が多い時期になると、根腐れやべと病、斑点病といった病気が発生して困っています。
ゴーヤ栽培には大量の水が必要なので、雨が降るのことはありがたいのですが、梅雨のような大量の雨は心配になります。
2021年の梅雨は降雨量がかなり多く、病気で出荷できないゴーヤが多く出てしまいました。
雨量が多い時期に露地栽培ではどのような対策をすれば良いか詳しく教えてほしいです。
(宮崎県・吉田和明さん/仮名・20代)
山川 理
山川アグリコンサルツ代表、農学博士
ゴーヤを栽培している畑が滞水するようなら、高畦にするか、もみ殻などを入れて排水を良くしてあげましょう
ゴーヤは熱帯作物なので、基本的にはきゅうりのように雨に弱いことはないです。
畑が滞水するようなら、高畦(排水が悪い耕地で土をもり上げて高く作った畦)にするか、もみ殻などを入れて排水を改善することを考えて下さい。
ゴーヤはネコブセンチュウ(根に無数のコブができて、栄養の吸収を阻害する病気)には弱いですね。
それから肥料を良く吸収するので、連作をしないように気を付けて栽培しましょう。
私が茨城県のつくば市で栽培したときには、隣の畑との境目にある柵を利用して、1株植えるという工夫をしました。
左右に5メートル以上伸びて、300個くらいは取れたと思います。
もちろん、堆肥や追肥はたっぷりとあげます。
その生命力にはびっくりしましたが、定植時の株は弱く、地際から枯れてきてしまうのでそこだけ注意してください。
ラップで地際を保護するなど、追加の工夫も重要となります。