サラリーマンから思い切って農家に転身し、就農して8年ほどになります。
もともと耕作放棄地だった30アールほどの農地を入手し、小麦、ブロッコリー、長ネギなどを中心に旬の野菜を栽培してきました。
さらに、縁あって近くにあった耕作放棄地を入手したので、これから新規で大豆の栽培をやろうと考えています。
まずは湿害対策として、排水対策のためにカットドレーンを使って土を耕しました。
しかし思ったような空洞ができず、水はけがイマイチな状態です。
先輩に原因を聞いてみると「このあたりは黒ボク土だから排水性とか通気性が良くないから難しいかもしれないな」と言われました。
大豆作りをやめたくはありません。
大豆を安定的に生産するためにも、なんとかして排水不良を解決したいです。
黒ボク土の農地の排水を良くする方法を教えて欲しいです。
(埼玉県・関根さん/仮名・30代)
石井佑治
ねごやファーム/有限会社石井金原養鶏
黒ボク土であっても、表土を浅く耕し、中耕を2~3回行えば問題ありません
弊社で作付けをしている圃場は、すべて黒ボク土でございます。黒ボク土でも大豆は順調に育っているので、基本的に大豆栽培は黒ボク土でも問題ないかと思います。
ご相談の排水に関しては、ご相談者様もお試しになられたようですが、トラクターにカットドレーンを装着して、深さ70センチほど地下部分に、間口10センチ四方の暗渠排水を作るというやり方もあります。
しかし、黒ボク土なら、あまり効果が期待できないと思います。
私どもは中耕を2~3回行っております。1回目は発芽して1~2週間後、2回目は1回目を終えてから1~2週間後くらいに行っています。
3回目を行うかどうかは雑草の状況を見て判断しています。生育中に圃場の表土を浅く耕して、排水性や通気性を改善(中耕)し、高畝を作れば十分だと思います。