千葉県で就農して6年ほどになります。いまは年間30種類ほどの野菜を栽培していますが、作業にも慣れてきたので、新しい作物にも挑戦していこうと思っています。
そこで、来年は健康食としてのイメージも強いヤーコンを育てようと考えています。
連作障害や病害虫の心配も比較的少ないらしいので、その点も魅力です。
いままでも根菜類は育ててきているので、同じように栽培するつもりです。
しかし、気になっているのが収穫後の貯蔵に関してです。
ヤーコンは貯蔵性があまり良くないと耳にしました。油断するとすぐに柔らかくなってしまうらしいです。
その話が本当なのかどうか、どのような保存方法でそうなったのかもわかりませんが、心配です。
サツマイモと同じようなイメージを持っていたのですが、ヤーコンの保存方法は異なるのでしょうか?
ヤーコンの貯蔵方法についてアドバイスをください。
(千葉県・江川さん/仮名・30代)
山川 理
山川アグリコンサルツ代表、農学博士
ヤーコンは収穫後の塊茎が乾燥しやすいので、段ボールに入れて、もみ殻か新聞紙を詰めて室内保管を
ヤーコンはアンデス高地から持ち込まれたキク科野菜です。よく似た作物にキクイモがあります。
寒さには強いので、排水性が良い土壌なら日本中どこでも栽培が可能です。塊根部を食します。
塊根を収穫した後の塊茎部分をばらばらにして種芋にします。
収穫後の塊茎は乾燥しやすいので早めに段ボール箱に入れて、もみ殻あるいは新聞紙を詰めると良いでしょう。
家の中にそのままおいておけば大丈夫です。
非消化性のフラクトオリゴ糖を含むことから血糖値が上がらない低カロリー食材として有名です。
生でも食べることが出来ます。
種芋(塊茎)保存は乾燥させなければサトイモと同じような条件で可能です。
食べるのは塊根部ですが、サツマイモとは異なり、塊根には芽がないので、種芋として使うことはできないことに注意して下さい。