埼玉県で露地栽培を行っています。就農して5年目で、ネットなどで調べたり、先輩農家さんに相談しながら勉強する毎日です。
昨年、かぼちゃの葉っぱに茶褐色の斑点が発生しました。小さな斑点が中心でしたが、部分的に大きめの円形のものもありました。
斑点が生じたのはマルチに近い場所の葉っぱの一部で、そのときには葉っぱ自体を取り除いて対処しました。
ほんの一部だったので、あまり気にしなかったのですが、いまになって心配になってきています。
昨年より被害を拡大させないためにも事前に対処したいのですが、正確な病名がわかりません。
調べてみた限りでは「斑点細菌病」「褐斑病」「べと病」あたりだとは思いますが…。どういった農薬を使って対処するのがいいのでしょうか?
(埼玉県・鈴木さん/仮名・40代)
五十嵐大造
東京農業大学国際食料情報学部 国際食料情報学部(前教授)
かぼちゃの葉に茶褐色の斑点が出るのは褐斑細菌病の可能性が高い。梅雨前に予防的にZボルドーを散布して
「褐斑細菌病」が怪しいと思われます。
かぼちゃで露地栽培しますと、よく発生する病気です。名前の通り、細菌によって感染しますが、露地なのでどうしても感染しやすくなります。
防除薬剤として「Zボルドー」を梅雨の前に散布してみてはどうでしょうか?
この薬剤は、病気を治療するのではなく、細菌の感染を防御するために使用されます。
したがって症状が目立たない時に、予防的に散布するのがおすすめです。
他にも、銅剤を中心に有効な薬剤がありますが、相談者の栽培地域を指導しているJAの技術員の方や、県の農業改良普及センターなどでは効果的な薬剤を推奨している場合があります。
一度相談してみるとよろしいかと思います。