昨年は新型コロナウイルスの影響で中止になった「ジャパン・インターナショナル・シーフードショー」が、今年は万全の衛生対策を実施することで、無事開催されることになりました。コロナ禍で大打撃を受けた水産物ですが、今回のイベントでは「コロナに負けない水産業」へ取り組みとして、さまざまな角度から水産物の魅力を発信しています。
水産業を回復させるため約380社が集結
開催期間は11月8日(水)、9日(木)、10日(金)の3日間。会場は東京ビッグサイト南展示棟(東京都江東区有明3-11-1)で、10時〜17時(10日のみ16時まで)に開催されます。水産業や関連企業を中心に約380社が出展し、水産業の販路回復に向けたさまざまな取り組みを紹介します。また、「鮮度流通技術展」や「国際水産養殖技術展」、「フィッシュネクスト技術展」などさまざまな展示も同時開催。水産業だけでなく、漁業の次世代技術も同時に知ることができる一大イベントです。
日本&世界の水産物の魅力を発信!
全国各地から水産で有名な漁協や水産企業、それを支援する企業・団体が出展します。各地域で獲れた自慢の魚や、技術を活かして育てた養殖魚、加工品の紹介など、水産物の魅力を発信します。
東北地方の水産物を支援
東日本大震災で被災した水産企業の販路回復のため、東北の魅力ある水産物を再提案しようと「復興水産加工業回復促進センター」が出展。8県(青森県、岩手県、宮城県、福島県、茨城県、栃木県、群馬県、千葉県)の水産加工業者などが集まり、製造する水産加工品を紹介します。海外の水産物も出展
魚を好んで食べる日本人に魅力を伝えたい、世界から信用を得るために日本で評価されたい、などの理由から、海外の水産物を紹介するために各国の企業や団体も出展します。イタリアやオーストラリア、韓国、アメリカ、ペルーなど、世界中の水産物の魅力を知ることも可能です。新しいテクノロジーにいち早く触れる機会
AI(人口知能)や環境技術など、新しいテクノロジーの展示も数多く出展されます。漁や養殖に生かせる技術や、環境に配慮したシステムを知ることができます。
水産×最新技術で新たな水産業を創造
魚離れの原因となっているアニサキス問題を解決する最新技術や、AIによるサーモンの養殖技術、高性能な魚群探知システムなど、漁業にまつわる最新技術の展示が行われます。水産業の課題を解決してくれる技術の誕生で、水産業の未来を垣間見ることができます。水産×環境技術で水産業を新たなステージへ
プラスチックの削減や新エネルギー、脱炭素、リサイクルなど、環境に配慮した新技術の展示も登場します。今後、ますますサスティナビリティ(持続可能性)が注目される中で、役立つ技術をいち早く知ることができるチャンスです!輸出拡大に向けた衛生管理への取り組みもわかる!
水産資源管理が世界的に注目される中、日本でも生産者や消費者の間で関心が高まっている「水産エコラベル」。イベント内には「水産エコラベルコーナー」が設置され、日本発の「マリン・エコラベル・ジャパン(MEL)」や、水産養殖管理協議会をはじめとする各認証水産物の紹介を行っています。
さらに、6月1日に施工された「改正食品衛生法」により、HACCPに沿った衛生管理が制度化されたため、「衛生管理推進コーナー」も設置されています。輸出増加に向けた、衛生管理への取り組みも知ることができます!
水産高校や水産女子の活動の紹介も!
水産高校が行っている、地域の課題解決などへの取り組みも紹介しています。水産業の将来を担う若者たちが、どのような活動を行っているのかを知るまたとない機会です。さらに、業界で活躍されている「水産女子」3名を講師に迎え、商品開発や情報発信など、今後の課題についてのセミナーも開催されます。
ほかにも、毎日多様なテーマのセミナーが開催されるので、最前線に立っている人たちの声を聞き、水産業界の「今」を知ることができます。新型ウイルスやSDGsの影響もあり、急速に変化している水産業界。「ジャパン・インターナショナル・シーフードショー」に参加すれば、未来に向けてどう取り組むべきなのかが理解できるはずです!
「第23回 ジャパン・インターナショナル・シーフードショー」
期間:2021年11月8日、9日、10日
時間:10時〜17時(10日のみ16時まで)
場所:東京ビッグサイト南展示場(東京都江東区有明3丁目11-1)