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玉ねぎのべと病に効果的な農薬は?

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玉ねぎのべと病に効果的な農薬は?

新しい品目を栽培してみようと思い、玉ねぎの栽培に興味を持っています。

しかし、以前きゅうりを育てた時にべと病を出してしまった経験があり、玉ねぎでも気をつけようと思います。

基本的に慣行栽培なので、農薬で対策しておこうと考えていますが、おすすめの農薬を教えていただけないでしょうか。

李 哲揆

データサイエンティスト

玉ねぎべと病の防除には農薬散布が効果的です

玉ねぎべと病の原因


タマネギべと病は、Peronoprora destructorというカビによる病害で、感染した作物を枯らしてしまう恐れがあります。

感染後は圃場全体の作物に感染を拡大させる場合もあるため、農薬等を使用して事前に対策することがが重要です。

感染経路は、土に潜むべと病菌が雨や灌水の時の水滴の跳ね返りによって、葉の裏に付着し、気孔から侵入するという流れが一般的です。

そのため、農薬はべと病の菌に効果的な土壌消毒剤を使用する必要があります。

特に定植後、11月〜12月に雨が多いと発生しやすくなるので、薬剤防除は徹底しましょう。

玉ねぎがべと病に感染しやすい時期についてはこちらをご覧ください
玉ねぎがべと病に感染した時の症状を教えて!



玉ねぎべと病対策に効果的な農薬


玉ねぎのべと病に有効な農薬は以下のとおりです。

農薬名

効果・使用時期

使用回数

バスアミド微粒剤・ガスタード微粒剤

播種14日前まで

1回使用

ジマンダイセン水和剤・ペンコゼブ水和剤

予防用、収穫3日前まで

5回以内の使用

ダニコール1000

予防用、収穫7日前まで

4回以内の使用

ランマンフロアブル

予防・治療用、収穫7日前まで

4回以内の使用

ピシロックフロアブル

予防用、収穫前日まで

3回以内の使用

ベトファイター顆粒水和剤

治療用、収穫7日前まで

3回以内の使用


ここで挙げた薬剤以外にも有効な薬剤はあります。

詳しくは、近くの農協などに問い合わせてください。


玉ねぎに農薬を使用する時の注意点


玉ねぎのべと病の対策で農薬を選ぶ際は、以下のポイントに注意しておきましょう。

・使用する農薬が栽培する作物に適しているものか
・他の農薬との総使用回数は守れているか


まず、前提として栽培する作物で登録されている農薬を使用するようにしましょう。

農薬にはそれぞれ、対象となる作物と使用回数、希釈倍数などが明確に定められているので、必ず守って使用してください。

また、べと病の菌を1種類の農薬で防除しようとすると、菌が農薬に対して抵抗性を持つ場合があります。

そのため、複数の農薬をローテーション散布する方法も効果的です。

しかし、農薬ごとに他の農薬と併用する場合の総使用回数も決まっているので、事前に防除計画を立てた上で対策をすると良いでしょう。

このお悩みの監修者

李 哲揆

データサイエンティスト

名古屋大学大学院生命農学研究科にて博士(農学)を取得。東北大学、東京大学、理化学研究所などを経て、2018年からは東京農工大学生物応用システム科学府にて助教を務める。主な研究テーマは土壌微生物を用いた環境に優しい農法の開発。2021年4月から民間企業でデータサイエンティストとして働く。

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