レンコンの栽培に適した田んぼの条件は？

蓮根栽培は保水性が高い粘土質の土壌で、露地栽培から始めてみては

蓮根の栽培に適した田んぼの特徴

蓮根栽培に適している土壌は、粘土質で保水性が高いこと、さらに有機物が豊富、といった特徴が挙げられます。

蓮根はたっぷりの泥水の中で育つため、水管理が大切です。

また日当たりのよい場所であることも重要な条件の一つです。蓮根の生育適温は25〜30℃で、暑い夏に陽をしっかりと浴び光合成をおこなうことで成長します。

耐寒性の低い作物ですので、寒冷地での栽培は向いていません。

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蓮根の栽培方法

蓮根は、露地栽培だけでなく、ハウスやトンネル栽培など様々な方法で栽培することができます。

露地栽培

ハウスなどの施設を使わず、屋外で栽培する露地栽培では、概ね4月上旬から植え付けを開始します。

植え付けの約一週間前から、圃場や土壌の準備をおこないましょう。

気候に問題がなければ8月上旬から翌年の春頃まで収穫が可能です。

施設が不要なため、他の作型と比べて経費がかからないのが利点です。

トンネル栽培

トンネル栽培とは、トンネル状にフィルムをかける栽培方法です。

フィルムで被覆することで水温を上昇させ生育を促進します。

高めの水温が維持できるため、露地栽培とずらしたスケジュールで栽培・収穫が可能です。

3月頃から植え付け、収穫は8月下旬頃まで可能です。

ハウス栽培

ビニールハウスの中で育てるハウス栽培は、他の作型に比べて栽培スケジュールが早まります。

2月上旬〜3月にかけて植え付けをおこない、収穫は6月〜7月中旬です。

ハウスを準備する初期投資が必要なことや、ハウスの温度管理が難しいことから、ある程度の経験が必要な栽培方法です。

最近では、ハウス栽培やトンネル栽培と露地栽培を組み合わせて、長期間、蓮根を出荷できるようにしている農家も増えています。

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蓮根の栽培準備

蓮根栽培を始めるには、まず最適な土壌環境を準備する必要があります。

田作り

蓮根は栽培期間中10～15cmの水位を保つ必要があるため、排水性の良い田の場合は、畦板等を設置します。

蓮根栽培に適しているのは保水性のある泥炭土で、小さい石や砂の少ないものを選びます。

土壌pHは6.5前後が最適のため、できれば栽培前に土壌診断をおこなうとよいでしょう。

定植前に管理機で田んぼの土をやわらかく耕し、代掻きしたところに元肥を施します。

代かきをすることで、肥料が混ざりやすくなりますので、必ず行いましょう。

凸凹にならないよう均一にならしておきます。

また、蓮根は水不足が一番の敵です。畦畔部分にネズミやヘビ、モグラの穴があれば埋め、水漏れを防止します。

また、アメリカザリガニが侵入すると畦畔部分に穴を開け、水漏れの大きな原因となりますので、注意が必要です。

種の準備

蓮根は種から育てると収穫までに2年以上かかってしまうため、すぐに収益には繋がらないというデメリットがあります。

よって、種蓮根を用意して栽培を始めることをおすすめします。

初めて栽培する場合は農協などから種蓮根を購入しますが、2回目以降は収穫時期に自分で種蓮根を掘り上げておく農家が多いようです。

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