娘2人が生まれてからは、子育てや家事をしながら、夫と両親について作業を手伝ううちに、農業の面白さにハマり、もっと勉強したいと希望するようになる。そこで、家族経営協定を締結し、農業改良普及員を先生に勉強会を設立。自分も経営を担う一員としてスイカの裏作として始めたストックなどの切り花を担当することになった。

12歳で東日本大震災に被災。受け入れ先の北海道江別市で２年間過ごし、故郷・南三陸町に戻ったら、子供の頃の思い出があった栗農園がなくなっていたことにショックを受ける。「自分が楽しい経験ができたのは、栗農園や里山を管理してくれた農家さんのおかげだった」と気づき、今の子供たちにも同じような経験をさせてあげたいといつしか就農を夢見るようになった

江戸時代から続く農家の7代目として生まれ育ち、大学卒業後に父の会社に就職。ただ父の言うなりになるのもつまらないなあ、と新しく手に入れたハウスでバナナの栽培に挑戦。栽培方法など何もわからないところから試行錯誤して失敗を繰り返し、通常サイズより小ぶりの三尺バナナで成功！喜んだのも束の間、コロナ禍で販路を失う。最近ではバナナの木のオーナー制度もスタートし、全国に着実にファンを増やしている。

大学時代に世界各国をめぐった経験から、食について考えるようになり、友達の実家の農作業を手伝いながら、農業の面白さに目覚め、就農を目指すように・・・。非農家出身者が就農するために、農業大学校や担い手育成塾に参加して学ぶ。同級生と一緒に所沢ゼロファームを立ち上げるも、最初の年は思ったように売上が上がらなかったことから、やり方を変えて効率性や歩留まりを重視するように。就農8年目にして年間売上１億円を突破し、所沢の農業の未来を変えるべく、注目の若手経営者だ。

海上自衛隊で護衛艦や補給艦の整備業務に携わり、1年の大半を海外で、日本にいる時は実家の水田を手伝っていたが、45歳で退職。残る人生は、地域の農業基盤を守ろうと、集落営農組織を立ち上げ、近隣農家の受託耕作や万願寺とうがらしなどの栽培も開始。子供の頃からの料理付きが高じて、コロナ禍で販路を失った酒米を米粉に加工して、お菓子の原料に。どぶろくやサイダーを作ってイベントなどで販売していたところ、評判を呼んで、2018年には京都の6次産業化コンテストに入賞！

水泳のインストラクターから、人への伝え方が上手くなりたいと司会業に挑戦し、ブライダル業界へ。その後、結婚相手の住む鳥取県に移住して、ブドウ作りを手伝いながら地元FMラジオのパーソナリティーと、農業の枠にとらわれずに活躍の幅を広げる葉子さん。夫の浩平さんは「妻の個性やキャラクターを活かして楽しんでほしい」と後押し。

大学時代に隠岐島を旅行したとき、道路に寝ている牛の姿や、放牧した牛が作る草原の風景に感動し、酪農家を志す。畜産振興協会に就職していたが、故郷・島根県の乳業会社が自主独立を目指す酪農家を募集していることを知って応募。ダム建設で排出された残土処分場を、仲間たちと一緒に開墾し、柵を建てて、その名の通り、「ダムの見える牧場」をオープン。地域の人たちに愛される酪農スタイルを目指すして、子供から大人、大学生まで自由に出入りできるコミュニティサロンのような場所だ。

抹茶農家として日本で初めて民間のオーガニック認証を取得しているが、自動車大手企業の城下町で作るお茶ということから国内市場で苦戦。海外輸出に活路を見出し、逆輸入を狙う！

子供の頃から生姜やデコポン、晩白柚の栽培の手伝いをしていたが、大人の腰ほどまでに成長した生姜を手で掘る作業をするたびに「キツイな、しんどいな」と感じていた。でもアメリカに留学して、熊本県八代市とは正反対の効率化、機械化された大規模農業に触れたことで、故郷の良さに気づく

畳表の原料となるい草農家に生まれるが、ライフスタイルの変化に伴って、い草の需要が激減。肥料メーカーに就職して、九州を中心にアジア各国を回るなか、牛の飼料用の稲わらの生産を始めた父が、営業経験もないのに、１軒１軒訪問していく姿を見ているうちに、若い社員が長く働けるような環境を整えばければならないと脱サラを決意。現在は、乳酸発酵させたWCSを　農家のニーズに合わせて生産。地域の新しい産業として成長軌道に載せている。

就職先の地元のスーパーで、大規模土地集約型の農業に触れたことがきっかけで、それとは正反対の、実家の両親がずっとやってきた手間暇をかけた農業の魅力や可能性に気づく。手をかければかけるほどいい作物ができて収益も上がるし、他との差別化にもなるということを実感し、「努力が成果となる仕事」を生業にするために、就農を決意。産地を守るには一人では限界があるとして、果樹勉強会（青年部）を設立し、仲間作りにも熱心だ。

就農2年目ながら、自社ホームページでのネット販売やふるさと納税の返礼品、フルーツパーラーのオープンなど、販路拡大に積極的に取り組んでいる。また地元高校での講演にも参加したり、妻の茜さんと一緒にSNSやYouTubeでの情報発信を通じて、ファン獲得に力を入れている。